コンサート雑感
4日間だけのコンサートが終わった。ありがたいことに今回も4日間全ての公演に行くことができた。
というわけで、以下に2015-2016コンサートの雑感を簡潔に書き残す。
・お金の使い方
いきなり下世話な話であるが、今回のコンサートで一番感じたのは「お金のかけ方を例年と少々変えたのかな」ということである。（実際に何にどのくらいの費用が掛かるか等の知識は全くないので、あくまで私の想像である）
コンサートの初日に行き、まず思ったのは「セットと照明がいつもよりシンプルだな」ということであった。特に照明は、光一さんの「spiral」の照明がガンガンだったのと、MコンのBDをコンサート直前まで見ていたため「今回は抑えているな」と感じてしまった。
代わりに「例年よりお金をかけたのかな」と思ったのは、パフォーマーと衣装だ。
今回はバックにジュニアがつかなかったが、その分新しい見せ方にチャレンジできたのではないか。ストリングス、コーラス隊、マーチングバンド、バトントワリング等々パフォーマーの数が多かった。*1
また、衣装もここ数年では一番のヒットであった。ロイヤル感あふれる衣装はKinKiの十八番だ。あぁ、眼福。2人だけでなく、ダンサーさんの衣装も豪華になったのではないかと思う。
KinKiに限ったことではないが、新しい見せ方にチャレンジし続けるステージは本当に魅力的だ。
・天井センター
今回、東京ドーム18年目にして初めて2階スタンド席のどセンターから見ることができた。
セット、照明、映像、フォーメーション等々全ての演出がきれいな形で見え、制作サイドが施した演出を私は今一番理想的な位置で見ているんだ…と勝手に悦に入った。
やはり、公演中1回はセンターでステージを見ることが理想だと改めて思った。
・セットリスト
「KinKiには良い曲が多い」とよく2人は言う。
だからこそもっといろいろな曲を歌ってほしい、というのが私の正直な気持ちだ。ここ数年同じような曲しか聞いていない。
1月1日のMCで「Back Fire」や「真冬のパンセ」が候補に挙がっていたと聞き、地団太を踏んだのは私だけではあるまい（と思いたい）。
もちろんシングルやお馴染みの曲を歌うことで、喜ぶお客さんがいることも分かっている。初めてコンサートに来た人、久しぶりにコンサートに来た人、他のグループのファンの人等は今回のようなセットリストの方が楽しいと感じられるだろう。光一さんもパンフレットで王道の曲を歌うことについて少し語っている。
しかし、それではその他多数の曲はいつまで経っても歌われない。今まで1回も歌われていない曲も決して少なくはない。「CDで聞けっ」という光一さんの幻聴が聞こえてきそうだが、生バンドで歌われる曲がやっぱり聞きたいのだ。
曲数が増えれば増えるほど、1曲が歌われる確率が減るのは分かっている。だが、よく歌う曲とほとんど（もしくは1回も）歌わない曲の数のバランスをもう少し良くしてほしい。
が、上で述べたように同じ曲であっても新しい見せ方を試みている点も多く、コンサートに行けば楽しんでいる自分がほんの少し悔しい。
・2人きりで踊る
「Misty」から「Kissからはじまるミステリー」への流れ。
ペンライトの海を渡っていく四角いムービングステージの上で踊る2人。
基本的には横に並び、時には縦に並び、時には斜めに並び、2人きりで踊るKinKi Kids。
この2曲だけでチケット代の8500円の元がとれた。
Jコン*2での、ペンライトの海に浮かぶムービングステージの上で「スワンソング」を2人きりで踊るという演出が私は大好きだ。またこのような演出を見ることができるなんて。これぞKinKi Kids。
正式名称はpBONE（ピーボーン）。プラスチック製のトロンボーンである。
ことの始まりは番組で剛さんが手に入れることとなった光一さんセレクトの黄色いトロンボーン。
4日間全ての公演に登場したこのトロンボーンを挟み楽しそうに笑い合う2人が、今回のコンサートのハイライトである。
今後、この2つの楽器が揃って演奏される日はくるのか。続報に期待したい。
毎回ラストで2人が口にしていたように、今年が20周年イヤーになるようだ。そして、2人での活動が増えると断言してくれた。私たちの期待を裏切り、もっと良いものを届けたいと言ってくれた。
もうどっちに裏切られても構わない。
私は2人に期待している。
私は今年を楽しみにしている。
